
臨床検査技師が検体検査・生理機能検査・採血業務を担っています。常に患者様の立場に立ち、迅速かつ精度の高い検査結果を提供できるよう日々努力しています。
特長
患者様の人権・利益を尊重し、チーム医療の一員として、安全で信頼される検査データを提供します。
- 臨床検査の担い手として、地域医療に貢献します。
- 技術・知識の向上に励み、高い専門性を維持することに努め、患者様に信頼される検査室を目指します。
- 医師の指示のもとに、信頼のおける正確な検査データを迅速に提供します。
検査科の主な業務
検体検査
(1)生化学的検査
血液を構成する液体成分(血清)の検査です。肝機能や腎機能、脂質、炎症の状態がわかるCRPなどの成分を自動分析装置を用いて測定しています。
(2)血糖・ヘモグロビンA1c
糖尿病の早期発見・治療に欠かすことのできない検査です。血糖値は食事の影響を受けますが、ヘモグロビンA1cは食事の影響を受けることなく過去1~2ヶ月の平均血糖値を調べることができます。
(3)血液学的検査
白血球や赤血球の数を自動分析機を用いて測定しています。貧血や白血病などの血液疾患や炎症の状態がわかります。
(4)一般検査
尿定性検査は尿中の糖・蛋白・潜血などの有無を試験紙を用いて検査します。
尿沈渣検査は尿の有形成分を調べる検査です。尿の沈殿した成分を顕微鏡で調べます。
(5)迅速キット検査
インフルエンザウィルス、新型コロナウィルス、A群溶連菌、RSウィルス、ヒトメタニューモウィルス、ロタウィルス、アデノウィルス、尿中肺炎球菌などの検査を実施できます。検査時間は5~15分ほどです。
生理検査
(1)心臓の検査
安静時心電図
心電図とは、心臓の電気的活動を記録したものです。不整脈や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、高血圧に伴う心肥大の診断に役立ちます。
マスター運動負荷心電図
1分半または3分間階段を昇り降りしていただき、心臓に負荷をかけて心電図をとります。運動によって引き起こされる不整脈や狭心症などを発見することができます。
ホルター心電図
携帯型心電計を使用し、24時間心電図を記録します。短時間の心電図では捉えられない日常生活の中での心電図異常を調べる検査です。狭心症、不整脈などの評価・治療判定に役立ちます。
(2)肺機能検査
息を大きく吸ったり、吐いたりして肺活量を測定します。喘息や慢性閉塞性肺疾患などの病気の発見や呼吸能力を評価できます。
(3)超音波(エコー)検査
人の耳には聞こえない高周波数の超音波を用いて、腹部・乳房・心臓・血管等を画像に映し出す検査です。
(4)血圧脈波検査(PWV/ABI)
両足首と両上腕に血圧計を装着し、血圧・脈波を測定します。動脈硬化の具合や足の血管の血流障害の程度を検査することができます。