
当院の小児科についてご案内いたします。
小児科
1953年に「熊谷小児診療所」として開設以来、これまで地域の小児医療の中核を担ってきました。2000年の新築移転後も、子供の生活相談・生活指導も視野に入れた小児医療を行っています。子供の病気を治すことだけでなく、子供をとりまく生活環境を含めた保護者の方との対話も大切にしています。
対象の疾患
感染症を含む小児疾患全般について診療します。
お気軽にご相談ください。感染症診療については以下をご参照ください。
<感染症>
かぜ、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎、尿路感染症などについて診療します。
発熱、咳や鼻水、耳の痛み、嘔吐、下痢、腹痛は子どもが日常的に経験する症状です。これらの症状から、単純な風邪なのか抗菌薬が必要な疾患か、さらに入院が必要かどうかなどを判断します。必要に応じて、迅速検査(インフルエンザ、新型コロナウイルス、溶連菌、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、ロタウイルス)、PCR検査(マイコプラズマ)、血液検査、尿検査、画像検査(X線検査、CT検査)を行います。
入院が必要な場合は、入院可能な病院に紹介します。
午後外来のご案内
水曜日
第1・3は完全予約制(当日の受診希望があれば電話でご相談ください)
第2・4は予約不要
第5は休診
木曜日
毎週予約不要
※第2・4水曜日、毎週木曜日は、通常の診療も行っております
アレルギー、内分泌、心理、発達についての診療を希望される場合は、スムーズに診療を進めるため事前に専用の問診表への記載をお願いいたします。
午後外来の対象疾患
アレルギー疾患
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎・結膜炎について診療します。
<気管支喘息>
長引く咳や喘鳴(ゼーゼーする呼吸)、薬をやめるとすぐに咳や喘鳴がぶり返す、などの症状がある場合、気管支喘息という病気かもしれません。詳しくお話をお聞きした上で、診察と検査(X線検査や肺機能検査)を行い、気管支喘息かどうかを診断し、必要に応じて治療を行います。
<アトピー性皮膚炎>
肌のトラブルを抱えている方には、スキンケアと塗り薬、環境調整が治療の基本になります。痒みのある発疹が良くなったり悪くなったりを繰り返している場合、アトピー性皮膚炎かもしれません。その場合、まずは塗り薬の治療をしっかり行います。十分な治療を行っても改善が乏しければ、内服や注射による全身療法を検討します。
<食物アレルギー>
卵、牛乳、小麦が3大アレルゲンと言われていて乳児期からアレルギー症状をきたします。アレルギー症状で受診された場合、「いつ、何を、どれくらい食べて、食べてからどれくらいで、どんな症状が出たのか」などを詳しくお聞きして、診察、必要に応じて検査(血液検査もしくは皮膚テスト)を行った上で食物アレルギーの診断をします。
食物アレルギーと診断された場合、やみくもに除去するのではなく、時期をみて外来で食物経口負荷試験を行いつつ必要最小限の除去にとどめます。過去に重度のアナフィラキシーを起こした既往がある場合など、リスクが高いと判断した場合は入院負荷試験が可能な病院に紹介します。
<アレルギー性鼻炎・結膜炎>
花粉症は今や国民病というべき疾患です。子どもの発症もどんどん低年齢化してきています。症状を和らげる治療(抗ヒスタミン薬内服、点鼻薬、点眼薬)を行いつつ、治療希望がある場合で実施が可能なら舌下免疫療法を行います。舌下免疫療法は日本においてはスギ花粉症(春先の症状)とダニアレルギー(一年中の症状)についてのみ可能です。概ね6歳くらいになると可能なことが多いです。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
受診の際はこちらの問診票を記載してください。
内分泌疾患
低身長、思春期早発症、肥満症などについて診療します。
これらの診療に非常に重要なのが、成長曲線(身長、体重がどのように伸びているかをグラフにするもの)です。これを作成するために出生時から受診までの身長、体重の記録が必要になります。母子手帳、保育園や幼稚園の身体計測記録、小学校・中学校での身体計測記録を受診時にご持参ください。
<低身長>
生まれた時から小さかった、最近身長の伸びが悪くなってきた、ものすごく小さいなどの症状で受診されます。
家族も小さい場合(家族性低身長)や、出生時の低身長が影響して今も小さい(SGA性低身長)、成長ホルモンの分泌が悪くて起こる低身長(成長ホルモン分泌不全性低身長)、染色体異常による低身長(ターナー症候群など)など原因は様々です。
詳細な問診、成長曲線の作成、診察、必要に応じて検査(X線検査、血液検査)を行います。場合により、MRI(当院では不可)や成長ホルモン分泌刺激試験(数日入院して行うことが多い)が必要になる場合があり、実施可能な病院にご紹介することがあります。
受診の際はこちらの問診票を記載してください。
<思春期早発症>
通常よりも早期に二次性徴が始まる疾患です。具体的には、女の子で7歳6ヵ月未満で胸の膨らみが出てくる場合、男の子では10歳未満で陰毛が生えてくる場合です。また、身長の伸びが同学年の子と比較して急激に伸びだすことでわかることもあります。
詳細な問診、成長曲線の作成、診察、必要に応じた検査(X線検査、血液検査)を行います。場合により、MRI(当院では不可)や下垂体ホルモンの負荷試験(入院して行うことが多い)が必要になる場合があり、実施可能な病院にご紹介することがあります。
受診の際はこちらの問診票を記載してください。
<肥満症>
食習慣の乱れ、運動不足、ゲーム依存など様々な原因が重なり、小児の肥満は増えています。脂肪肝、脂質異常症、糖尿病、高血圧など、成人の病気を抱える子も少なくありません。小児の肥満症の診療では、まず最初に病気が原因で肥満になっていないか(二次性肥満)や肥満の合併症(脂肪肝、糖尿病、脂質異常症など)がないかを血液検査、腹部エコー検査で調べます。詳細な問診を行い、肥満を引き起こす生活習慣(食習慣、運動不足など)を検討します。肥満治療には原則として薬を使いません。本人のやる気を引き出しつつ、健康的にやせるサポートをします。
受診の際はこちらの問診票を記載してください。
心理
起立性調節障害、夜尿症、便秘症などについて診療します。
<起立性調節障害>
朝起きられない、めまいや立ちくらみがする、頭が痛い、だるさが強い、学校に行けない、などの症状で悩む思春期あたりの子どもが増えています。問診で起立性調節障害が疑わしい場合には、起立試験という検査を行います。また、他の疾患を否定するために、血液検査や胸部X線検査、心電図検査などを行うことがあります。治療は薬の内服に加え、生活習慣を改善を行います。この病気は回復するまでに年単位でかかるため、腰を据えてじっくりと焦らずに治療していきましょう。
受診の際はこちらの問診票を記載してください。
<夜尿症>
5歳以上になっても月1回以上おねしょをすることが3ヶ月以上続く状態を夜尿症といいます。原因になる病気がないかどうか、簡単な検査(尿検査、腹部超音波など)を行った上で、生活習慣の改善、薬物療法、アラーム療法などの治療を状況に応じて行っていきます。
受診の際はこちらの問診票を記載してください。
<便秘症>
便秘が続くと腹痛や食欲不振などの症状が出ることがあります。どの程度の便秘なのかを、腹部X線検査や腹部超音波検査で確認し、必要に応じて内服治療、生活習慣改善などを行います。
発達
お子様の発達が心配ということがあるかもしれません。自分の子の発達が正常なのかどうか心配になるかもしれません。その不安に寄り添いながら、診察を元にアドバイスをさせていただきます。必要に応じて、支援機関や専門医にご紹介することも検討します。
受診の際はこちらの問診票を記載してください。
その他
お子様に関して心配なことや、体調不良でお困りのことがあれば、ご相談ください。お子様ご本人や親御さんと一緒に、よくなるための方法を考えていきます。必要に応じて、専門医療機関へのご紹介することも検討します。
乳幼児健診
小児科医師による発達・発育・栄養相談を実施しています。
身長・体重・頭囲・胸囲を測定し、各月齢に合わせて医師による診察を行います。
日時
| 乳児健診 | 第4月曜日 14:00 |
|---|---|
| 1歳6か月児健診 | 第1金曜日 14:30 |
| 3歳児健診 | 第2金曜日 14:30 |
※予約制です
予防接種
予防接種は私たちをさまざまな病原体から守ってくれます。生命を脅かす感染症の罹患率が予防接種の導入によって激減したものがあります。予防接種を受けることで、守れる命があるのです。お子様の笑顔を守るために、予防接種を受けましょう。
日時:月曜日 14:00~
医師の紹介

副院長/小児科/内科/訪問診療
平澤薫ひらさわ かおる
専門分野
- アレルギー 小児内分泌
専門医 / 経歴
- 小児科専門医、認定小児科指導医
- 日本アレルギー学会専門医(小児科)
- プライマリケア認定医・指導医
- 臨床研修指導医

名誉院長/小児科/訪問診療
小堀勝充こぼりかつみ
専門分野
- 小児新生児
専門医 / 経歴
- 小児科専門医
- プライマリケア認定医・指導医
- 臨床研修指導医
- 緩和ケア医
内科/小児科(非常勤医師)
遠井とおい
専門分野
- 総合診療、家庭医療
専門医 / 経歴
- 日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医
てんかん外来/小児科(非常勤医師)
新井あらい
専門分野
- 脳神経、小児科
専門医 / 経歴
- てんかん学会専門医
- 小児科専門医
- 小児神経専門医
小児科(非常勤医師)
松本まつもと
専門分野
- 小児神経、遺伝
専門医 / 経歴
- 小児科専門医
- 小児科神経専門医
- 臨床遺伝専門医
アレルギー外来(非常勤医師)
和泉いずみ
専門分野
- 小児アレルギー
専門医 / 経歴
- 小児科専門医
内科/小児科(非常勤医師)
吉本よしもと
専門分野
- 一般内科、一般小児科、禁煙外来
専門医/経歴
- 日本専門医機構総合診療専門医






