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健康診断(健診)・受診にあたっての注意事項

健康診断(健診)は症状のない時期の病気を早期に発見することや、生活習慣の見直しを行い病気にならないようにすることを目的に行われます。そのためには受診時の健康状態を正確に反映した結果を出すことが求められます。しかし健康診断(健診)の注意事項を守らないと正確な結果が出ず、本当なら基準値の範囲内の検査結果が異常値として出てしまうことがあります。
受診の前に健診センターから送付される案内や質問票(問診票)・同意書などの事前送付物の内容をよく確認し、注意事項をよく守って健診を受け、正しい結果を出せるようにしましょう。

Ⅰ 健診当日までに準備すること

1 健診センターからの案内をよく確認してください 
健診センターからの案内が届いたら、すみやかに開封し、案内・提出書類(質問票(問診票)、同意書など)・検査容器など必要なものはそろっているか、氏名・フリガナ・性別・生年月日・受診日・健診の種類などの印字に誤りがないかを確認しましょう。誤りがあった場合や変更を希望される場合は、お早めに健診センター(048-525-4687)へご連絡ください。
2 健診の種類に応じた質問票(問診票)、同意書などを記入する
送付物の内容確認が終わったら健診の種類に応じた質問票(問診票)、同意書などの提出書類に記入しましょう。
投薬治療を受けている方は、検査によっては、薬の服用を一時中止しなければならないものもあります。健診を受診しても問題ないか、必ず事前に主治医に確認しておきましょう。
3 尿検査や便潜血検査の検体を採取する
添付されている注意事項をよく読んで、検体を採取します。検査の詳細、検体採取のポイントはそれぞれの説明書をご確認ください。

<尿検査>
健診の尿検査では、おもに尿蛋白、尿糖、尿潜血などを調べます。
生理の場合は尿蛋白や尿潜血などが陽性となり、再検査が必要となる可能性があります。そのため、生理中の尿検査は原則として実施できません。後日、生理が終わった後に採尿して届けていただきます。

<便潜血検査>
便潜血検査は、便に混じった血液を調べることで主として大腸からの出血の有無を確認し、がんの疑いを調べます。2日間に分けて便を採取する「2日法」が一般的で、厚生労働省が定める大腸がん検診もこの検査方法です。
採取から4日以上経過すると検査の精度が低くなるため、健診当日を含む3日以内に採便することが推奨されています(やむを得ない場合は4~5日以内のものでもかまいません)。採便後はできるだけ冷暗所に保管してください。
がんによる出血は毎回便に付着しているわけではなく、1日分(1回分)よりも2日分(2回分)採便することで検査の精度が高まります。できるだけ2日間(2回分)採便して提出してください。

4 女性の方へ
妊娠中または妊娠の可能性のある方はX線(レントゲン)検査はできません。必ず健診センター・スタッフへお申し出ください。
また、生理中の方は尿検査や便潜血検査に影響するため、尿や便を採取しないでください。後日ご提出いただきます。受付時に健診センター・スタッフへお申し出ください。
5 体調管理に気をつける
健診で正確な検査結果を得るためには、案内や注意事項に書かれていることを守りつつ、普段の健康状態で受診することが望まれます。風邪を引いた状態などで受診すると、健診のさまざまな項目の検査結果が異常値となってしまう場合があります。体調管理には充分注意してご受診ください。

Ⅱ 健診前日~当日受診までの注意事項

1 食事
食事は血液検査、尿検査などに影響します。
【健康診断が午前の場合】
  • 前日の夕食は夜9時(21時)までに済ませ、アルコールは控えてください。
  • 当日の朝食は絶食してください。ガムやアメなども口にしないでください。
【健康診断が午後の場合】
  • 当日の朝食は朝7時までに済ませてください。
  • 昼食は絶食とし、ガムやアメなども口にしないでください。
飲み物については、午前午後に関わらず、受診の2時間前まではコップ1~2杯(200ml程度)の水、白湯に限りお飲みいただいてかまいません。水、白湯以外は検査に影響する可能性があるため避けてください。
2 薬・サプリメント
服用中の薬にもよりますが、薬は尿検査、血液検査、胃及び大腸内視鏡検査の組織診(生検)などに影響します。一方、治療薬を飲まないことによる身体への影響も懸念されます。そのため、健診や人間ドックでは、食事制限がある場合でも、主治医の指示で毎日飲んでいる薬(血圧・心臓・神経系など)は、原則としていつも通り服薬してかまいません。朝6時までに水・白湯で内服してください。ただし、糖尿病治療薬(インスリン注射も含む)は当日服用してしまうと低血糖を起こす危険がありますので、服用しないでください。いずれの場合も、治療中の方は健診前後の服薬についてあらかじめ主治医に相談しておきましょう。また、お薬手帳をご持参ください。

サプリメントについては、特にビタミン剤は尿検査に影響するため前日から服用しないでください。
3 喫煙
タバコは血圧を上昇させます。また、血液中のコレステロールにも影響を与えます。胃部X線検査では、胃が活発に動き、胃液が増えたりすることでX線画像が正確に撮影できないことがあります。健診当日起床から健診終了までは必ず禁煙してください。
4 運動
激しい運動は、尿検査の尿蛋白や尿潜血で陽性となったり、血液検査で肝機能や腎機能に影響を与えることがあります。ハードな筋肉トレーニングやジョギングなどは検査前日~当日は控えましょう
5 健康診断当日の服装や化粧
すぐに着脱できる服装でご来院ください。時計、アクセサリー等も外して受診することをお勧めします。
6 注意事項を守れなかったら
ついついうっかりして食事制限や薬の服用、喫煙等の注意事項を守れなかった場合、そのまま検査を受けると検査に支障が出ることがあります。もし注意事項を守れなかった場合は、いつ・何を・どのくらい食べたのか(飲んだのか)など、受付時に正確に申告してください。
7 当日、体調不良になってしまったら
健診の前から風邪のような症状がある場合は、自己判断せず、事前に連絡・報告してください。体調が回復してから改めてご予約ください。
8 生理期間と重なってしまった
健診当日が生理期間中に重なってしまった場合でも健診は受けられます。しかし尿検査、便潜血検査、子宮がんの検査などは実施できません。便潜血検査は生理期間中に便を採取すると陽性となり後日再検査になる場合があります。また生理前後の数日でも少量の血が混じることがあるため、後日提出していただく場合もあります。日程調整が可能であれば予約変更をお勧めします

Ⅲ 健康診断当日の検査後の過ごし方

健診当日の検査後の過ごし方については、健診の内容や検査の際に使用した薬剤などにより違いがあります。以下の点に留意してください。

【食事】
食事制限をした検査後は水分を多めに摂って、胃にやさしいものから食べましょう。
【飲酒】
胃X線(レントゲン)検査や胃内視鏡(胃カメラ)検査を行った場合は当日の飲酒は控えるようにしましょう。当健診センターで胃カメラを受けた方には「内視鏡の検査を受けた方へ」という注意事項を書いたメモをお渡ししています。よくお読みください。
【風呂・運動】
体調不良などがなければとくに制限はありませんが、胃内視鏡(胃カメラ)検査で組織診(生検)を行った場合は長風呂や激しい運動は控えてください。
【バリウム検査】
胃X線検査でバリウムを飲んだ方は、もらった下剤を検査終了後すみやかに多めの水とともに服用してください(お渡しする「バリウム検査を受けた方へ」という注意事項をよくお読みください)。もし、24時間以上経っても排便がなかったり、腹痛などの症状がある場合は病院代表番号(048-524-3841に連絡してください。
【胃内視鏡検査】
胃内視鏡(胃カメラ)検査では喉(のど)に麻酔をしているため、誤飲のリスクがあります。検査後2時間ほど飲食は控えてください。組織診(生検)を行った場合は、アルコールの摂取や長風呂、激しい運動は控えましょう。また、鎮静剤を使った場合、検査後は薬剤の影響で眠気が残ることで判断力や集中力が低下する場合があるため運転などは控えましょう(お渡しする「内視鏡検査を受けた方へ」という注意事項をよくお読みください)。

受診者様は個人情報を保護され良質で安全・的確な健診を受ける権利があります。しかし、一方で安全・的確な健診を行うためにはご自身の情報を正しくスタッフに伝え、ルールを遵守する責務もあります。
注意事項を守り、安全かつ正確な検査結果が得られる状態で健診を行い、病気の早期発見と健康維持に役立てていきましょう。

健康診断のご案内

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〒360-0012
埼玉県 熊谷市上之3854
医療生協さいたま 熊谷生協病院
TEL:048-524-3841
FAX:048-524-8409
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